【経験談】ゲーム業界で4年働いて思った事、伝えたいこと
こんにちはキットです。
今日は、僕がゲーム業界で約4年働いてみて思った事についてお話させて頂こうと思います。
4月からゲーム業界に入ってくる新卒の方やゲーム業界に興味がある方にとって参考になれば幸いです。
- 僕がゲーム業界に入った理由
- 新卒1年目ソーシャルゲームを運営
- 2年目倒れる→退職
- ニート生活2ヶ月→転職
- 転職後~現在
- ゲーム業界に興味がある方に伝えたい事
- ゲーム業界に入ってくる新卒の方に伝えたい事
僕がゲーム業界に入った理由
小学校4年生の時にあるゲームに出会ったのがきっかけです。
それは「牧場物語~ミネラルタウンのなかまたち~」というシュミレーションゲームです。
牧場物語に出会う前も、ポケモンやドラクエ等様々なゲームをプレイしておりましたが、初めて牧場物語をプレイした時、感動と衝撃を受けました。
ゲームとはモンスターを倒したり、モンスターを仲間にして冒険する、「何かと戦う」というのがゲームとして当たり前だと思っておりました。
牧場物語は戦うことも冒険することもしません。
牧場を経営し、スローライフを送って、気に入った異性にアプローチして、恋が実れば結婚し幸せになるという…
ゲーム内でもう一つの「人生」をプレイしているような感覚になりました。
その感動が忘れられず、僕は「牧場物語を作りたい」と夢見るようなり、夢を叶えるためにゲーム業界に入りました。
新卒1年目ソーシャルゲームを運営
奇跡的にソーシャルゲームを開発、運営している会社にプランナーとして入社しました。
憧れのゲーム業界に入れた僕はエネルギーで満ち溢れていてました。
半年間は必死で勉強し、タスクをこなし、ガムシャラに頑張りました。
終電帰りは当たり前で体も悲鳴を上げておりましたが、知識もスキルもない僕の取り柄は「ガッツ」だけでした。
自分が作成したキャラクターがユーザーに評価されたり、自分の企画したイベントでセールスが向上したりした時はめちゃくちゃ嬉しくて、やりがいを感じておりました。
しかし…。
1年も経たずに同期が全員辞める
僕には5人の同期がいました。
別々の部署に配属されたので社内で軽く顔を合わせる程度の付き合いしかなかったのですが、気づけば1人、また1人と辞めている事に気づきました。
僕はガムシャラに毎日を過ごしていたので、同期が辞めていっている事に気づかず、気づいた時には同期は1人も居なくなってました。
忙しいのは当たり前だと思っていた
プロデューサーの毎度の仕様変更、不具合の対応、急なタスクの割り振り、忙しいのは当たり前だと思ってました。
会社に泊まってデバックをしたり、23時からプロデューサーとMTGをさせられたり。
普通のことだと思っておりましたが、世間ではこのような働き方をさせる会社をブラック企業と呼ぶみたいです。
ブラック企業だった
当時の起きたことを箇条書きでまとめてみました。
- 1ヶ月に1人~2人は会社に来なくなる
- 月に2、3回は会社に泊まる
- 入社1ヶ月で辞める人がほとんど
- 社内で罵声が飛び交う
- 上司からパワハラがエグい(上司の仕事が終わるまで帰ってはいけないとか)
- 3ヶ月に1回はお医者さんと面談
そうです、僕が働いていた会社はブラック企業でした。
2年目倒れる→退職
残業時間は100時間超え、土日も対応が発生する日々を送っていた僕はついに倒れました。
1ヶ月休職の期間を頂きましたが、精神的に回復せずそのまま退職することになりました。
ニート生活2ヶ月→転職
会社を辞めて2ヶ月ほどは気持ちが優れず、家に引きこもっていました。
ゲームを作ってて体と心を壊したのにそれでもゲームをプレイしてました。
僕はやっぱりゲームが好きで、ゲームを作りたい気持ちが強くもう一度ゲーム会社で働きたいと思いました。
そして、ご縁があり今務めている会社に入社することができました。
転職後~現在
転職しても変わらず忙しいです。
転職後の会社では社員の失踪や暴言も目立つほどありません…(笑)
今年で今勤めている会社も3年目になり、現在はゲームディレクターとして頑張っております。
この業界にもだんだん慣れてきました。
新規ゲームのローンチ(立ち上げ)を経験することもでき、順調に経験値も積むことができております。
ゲーム業界に興味がある方に伝えたい事
ちょっとネガティブな記事になってしまいましたが…。
全てのゲーム会社がブラック企業ではございません。
知人が務めているゲーム会社では18:30になると強制的に帰宅し、自宅でも残業が禁止されている会社もあります。
ですが、やはりゲーム業界はめちゃくちゃ忙しいです。
ソーシャルゲームだと特に。
クリスマスやお正月など、世間はお休みモードですが、ソーシャルゲーム運営側からすると稼ぎ時なのでもちろん休めません。
どうしてもプライベートより仕事…になっちゃいますね…。
でもやり方次第ではプライベートもしっかり充実させることも可能です。
現に僕は割とプライベートは充実してます。
あと、ゲームを作るためのスキルがなくてもゲーム会社で働くことは可能です。
僕はプログラミングもできないし、絵もかけないし、音楽も作れません。
それでもゲーム会社に入社することができました。
1つだけ…必要なスキルがあります。
それは「想像力」です。
「想像力」と言われれてもピンと来ないですよね。
では、好きなゲームをやり込んでください。
すると「ここはこうしたら面白いんじゃない?」と思うところが出てくると思います。それを、具体的にまとめてアウトプットできれば完璧です。
※今度、ゲーム業界に入るために必要な事を詳細にまとめた記事を書こうと思います
ゲーム業界に入ってくる新卒の方に伝えたい事
ゲームを作るって、死ぬほど大変です。
でも、死ぬほど面白いです。
たくさんキツイ事や、辛いことがあると思います…というかあります。
そんな時ゲーム業界に入ろうと思ったきっかけを思い出してください。
それが熱量に変わるまで何度も何度も思い出してください。
どんな事も無駄ではなく、自分の経験値になります。
なので諦めないでください、いつでも僕が相談にのります。
下記が僕のTwitterアカウントになります、お気軽にご相談ください。
#私の人生変えたゲーム
— キット (@bokumonorupi) 2020年1月11日
『牧場物語ミネラルタウンのなかまたち』
このゲームと出会い、ゲームクリエイターになる事を夢みて、動物の事を勉強し、独学でゲーム作りを学び、ゲーム会社に奇跡的に就職。そして今はゲームディレクターをやってます。目標は牧場物語みたいなゲームを作ること。 pic.twitter.com/FAq5AGQqis
僕の目標は牧場物語のように「ゲーム内で別の人生を味わえるゲーム」を作ることです。
絶対にこの夢を叶えます。
一緒に頑張りましょう。
では、次回の記事で。